エマ・コリン  エミー賞ドラマ『ザ・クラウン』のダイアナ妃の役づくりとは?

ドラマ女優

エミー賞受賞ドラマ『ザ・クラウン』で故ダイアナ妃を瓜ふたつに演じて話題になっているエマ・コリン。
彼女はこの役でゴールデングローブ賞の主演女優賞に輝きました。
まったくの無名女優が世界で最も注目を集めた女性の一人、ダイアナ妃を演じることは相当なプレッシャーだったようです。
そのエマ・コリンの役づくりと、ドラマでのファッションについて見ていきましょう。


エマ・コリンのデビュー前に『ザ・クラウン』の共演者との共通点が。

 

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エマ・コリンは1995年12月1日生まれの25歳。イギリスのロイヤル・タンブリッジ・ウェルズで、実業家のお父さんと言語療法士のお母さんの間に生まれました。

地名からも想像できるように、この街は昔、王侯貴族ゆかりのスパ・リゾートとして栄えたようです。

エマ・コリンは高校時代から学校演劇に熱中し、演劇学校を受けるも失敗。

ですがケンブリッジ大学で英語と演劇を専攻しました。

『ザ・クラウン』で共演しているオリヴィア・コールマンと経緯が似ていますね。

彼女も学生演劇に熱中し、ケンブリッジ大学(中退)を経て演劇の道に進んでいます。

エマ・コリンは在学中から「フットライツ」という有名な演劇クラブに所属し、在学中からエージェントと契約もしていたほどの、学生演劇界のスターだったようです。

とは言え『ザ・クラウン』(2020年)に出演する前は、テレビドラマ「グランチェスター 牧師探偵シドニー・チェンバース」にゲスト出演。

その他、犯罪ドラマ「ペニーワース」(2019年)、「ミスヴィヘイビア」(2020年)でキーラ・ナイトレイと共演。女優として徐々にステップアップしていました。


エマ・コリンが『ザ・クラウン』のダイアナ妃に抜擢されるまで。

『ザ・クラウン』のダイアナ妃を誰が演じるのか、かなりの話題になっていたようです。イギリスらしくブックメーカー「ラッドブロークス」が賭けを行ったほど。

ダイアナ妃はイギリス国民にとっては特別な存在ですし、そのルックスも注目の的だっただけに、『ザ・クラウン』の制作陣も1年ほどかけてキャスティングを行っていたようです。

エマ・コリンは大学卒業後、役者の道に進みましたが、ロンドンで友人とルームシェアしており、ネット通販のアルバイトで、品物の箱詰めをしていました。

運命の電話は、アルバイトの最中にかかってきました。

エージェントは、ジョシュ・オコーナーと5人のカミラ役の候補者との読み合わせの相手役を手伝ってほしいと『ザ・クラウン』のキャスティングディレクターから連絡があったというのです。

そしてその時エージェントはこう付け加えて、念を押したそうです。

「こんな話を聞いたら興奮しちゃうと思うんだけど、早合点しちゃだめよ。彼らは単に読み合わせをしてくれる人が欲しいだけなんだから」

とは言ってもねぇ、女優を目指しているわけですから、超人気ドラマに関われるわけです。

それに、チャールズ皇太子役のジョシュ・オコーナーと演じるチャンスがあるのですから、夢見てしまいますよね。

実際のところ、エマ・コリンはダイアナ妃に憧れていたし、なんとお母さんがダイアナ妃に似ていて、子供の頃そのことで友人からもいじられていたらしいんです。

そして飼っている犬の名前が、なんとダイアナ妃の旧姓”スペンサー”。

ちょっと出来すぎな話ですが、その練習相手のオファーは期待しちゃいますよね。

案の定、その仕事の当日、監督からダイアナ妃に関わる仕事として、声をかけられました!

その後正式なオーディションまでの間、エマ・コリンはダイアナ妃にになりきるため、ドキュメンタリー番組「ダイアナ妃の告白」を100回見るなど必死で準備をしたそうです。

ダイアナ妃似のお母さんもセリフ練習などを手伝ってくれたそうですよ。

そのオーディションについて、エマ・コリンはこのようにコメントをしています。

「嘘いつわりなく、あれは私の人生最良の2時間だったんじゃないかな」

果たして、彼女はダイアナ妃役を正式にオファーされました。


エマ・コリンが行ったダイアナ妃の役づくりとは?

エマ・コリンによると、ダイアナ妃の役づくりは、やはり簡単なことではなかったそうです。

まず、ダイアナ妃の特徴ある口調をマスターすることに苦労したそうです。

ダイアナ妃は母音を伸ばしてゆっくり話すそうなんです。あるインタビューでこのように語っています。

その口調のコツをつかむのに、特に役立った言葉があったかという質問に対して、エマは次のように答えている。
「私にとってのその言葉は、“All right”だったわ」「ダイアナ妃は言葉の最後のトーンが下がるの。発言がすべて、とても悲しそうに聞こえるのはそのためだと思うわ」

 

 

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また、撮影が始まる前に、所作指導とのセッションでは、指導するポリー・ベネットからダイアナ妃を動物にたとえてみようと提案があったそうです。

エマ・コリンは最初”鹿”をイメージしたそうなんですが、ダイアナ妃はそんなに怯えていたばかりではなかったと指摘され、しばらく考えこんだそうです。

そしてこう言いました。

「私はいきなりこう言ったの。『ポリー、彼女は猫よ!』そうして私たちは、膨大な猫動画を見ることになったというわけ」。

なんと、猫動画から役づくりをするなんて、びっくりですね。

ですが、そうやって「視点を変える」ことって大事かもしれません。

多分、ダイアナ妃の映像ばかり見ていたら、単なるモノマネ。

猫動画をみて生まれた”気づき”を演技をいかすことで、オリジナリティが生まれるのでしょう。


エマ・コリンのダイアナ妃を支える人たち。

エマ・コリンはダイアナ妃を演じるにあたって、あらゆる努力をしたのでしょう。

あるインタビューでのコメントを聞くとそれが感じられます。

「こんなことを言うと変に思われるかもしれないけど、彼女を気心の知れた仲間のように感じるの。たぶん、人はだれかと長いあいだ向き合っていると、その相手への共感と理解が培われていくんだと思う。」

そんなエマ・コリンについて共演者もこのよう語っています。

エリザベス女王を演じるオリヴィア・コールマンは、

「ダイアナ妃本人が部屋に入ってきたようだった」

そしてチャールズ皇太子を演じるジョシュ・オコナーは、エマ・コリンはダイアナ元妃を演じるために生まれてきたのだと言い、

「エマはダイアナ妃の特徴をすごく捉えているんだ。シーンの途中で、ああ、ダイアナが実際にここにいると思う時が数えきれないほどあって、すごく不思議な感覚だったよ」

このように絶賛しています。

そんな、ダイアナ妃になりきるエマ・コリンの演技を支えているスタッフたちの努力も見逃せません。

ダイアナ妃はファッションアイコンでもあったので、エマ・コリンが出演するシーズン4では、80点の衣装が用意されたそうです。

コスチュームデザイナーはエイミー・ロバーツ。

『ザ・クラウン』シリーズでの実績により、2020年のエミー賞衣装賞を獲得しました。

その彼女はダイアナ妃の衣装について、こう話してくれています。

「彼女の歩みを描くのに衣装が大きな役割を果たしました。ダイアナが初登場するとき、彼女は妖精のような恰好をしていますが、その時と最後に着ている服装と比べてみてください。印象がガラリと変わっています」

なるほど! 興味深いですね。

エマ・コリン自身もダイアナ妃のファッションについてこのように語っています。

「彼女はファッションに対して無頓着だけど、そこが大好き。私の衣装の大半を占めるのは、ニットベストやおかしな模様のセーター。その野暮ったさがダイアナ妃らしくて、本当にキュートなの」

シーズン4では、ダイアナ妃も含めて約400着の衣装が用意されたようなんです。

衣装にも注目してみると楽しみが倍増しそうですね。

エマ・コリンのダイアナ妃の演技にかける意気込みや、スタッフの支えも素晴らしいですね。

そんなに入れ込んでいたダイアナ妃役では、エリザベス・デビッキに変わることになりました

エマ・コリンファンにとっては残念ですが、新境地を開いてほしいですね。

 

エマ・コリン セクシャリティーについいてカミングアウト

エマ・コリンが自分は「クィア」であると、SNSでカミングアウトしました。

「クィア(Queer)」
元々は「不思議な」「風変わりな」「奇妙な」などを表し、アングラなニュアンスも持つ言葉であり、同性愛者への侮蔑語であったが、1990年代以降は性的少数者や、LGBTのどれにもにあてはまらない性的なアウトサイダー全体をも包括する用語として肯定的な意味で使われている。

カミングアウトした理由についてもコメントしています。

「今はまだアイデンティティを探っている途中。アイデンティティは変わるものだと思う。特にクイアのコミュニティにいる人にとっては。永遠に続く道のりになるだろう。でも他の人を手助けるために自分の真実をシェアしたい」

自らのアイデンティティを見つめて行動する姿に、共感を思えますね。

文字通り、好奇な目で見るのでなく、エマ・コリンの生き方をこれからも見守りたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また!

 



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