全米を笑いに包み込んだ国民的TVドラマ『となりのサインフェルド』への出演で知られるコメディ女優のジュリア・ルイス・ドレイファス。
今も人気コメディ『Veep/ヴィープ』でその人気は衰えません。
そんな彼女の出演作品や受賞歴、そしてプロフィールを一挙にご紹介します。
目次
ジュリア・ルイス=ドレイファス『となりのサインフェルド』『Veep/ヴィープ』などの出演作品
アメリカで最高のコメディエンヌと言われるジュリア・ルイス=ドレイファス。
40年近い芸歴で数多い作品から、彼女の代表作を振り返ってみましょう。
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まずは『サタデーナイトライブ』です。
このバラエティ番組は全米の長寿番組の一つで、ジュリア・ルイス=ドレイファスは1982年から1984年までシーズンレギュラーとして、夫となるブラット・ホールと出演しています。
番組構成は、コントと音楽。メインゲストと音楽ゲストにレギュラーメンバーが絡んで世相や政治のパロディがウケた大人気の番組でした。
その他にも、ビル・マーレイ、エディ・マーフィもこの番組に出演がきっかけで大スターになっていきます。
また、その番組から生まれたジョン・ベルーシ、ダン・エイクロイド主演の映画『ブルース・ブラザース』は、日本でも話題になりましたよね。
黒スーツとハットそれにサングラスのスタイルは、当時思いっきり流行りました。
スターを夢見るコメディアンたちとの絡みは、コメディエンヌとしてのジュリア・ルイス=ドレイファスに大きな影響を与えたでしょうね。
そして、ジュリア・ルイス=ドレイファスを一躍全米の人気者にしたのは、1990年から1998年にかけて9シーズン続いた大ヒットドラマ『となりのサインフェルド』です。
このドラマはコメディアンのサインフェルドを主人公に、ジュリア・ルイス=ドレイファス演じるサインフェルドの元彼女エレイン・ベネス。
それに友人二人を中心に描くシチュエーション・コメディ。
この番組での彼女、かわいいですね。向井 理の奥様、国仲 涼子さんにちょっと似た感じで、目がクリっとして笑顔がとってもチャーミング。
そんなルックスながら辛辣はコメントで仲間をいじる姿が笑えます。
そして2012年から『Veep/ヴィープ』 ではアメリカ合衆国副大統領セリーナ・メイヤー役を演じて、大人気となっています。
”Veep”とはVice Presidentの意味。初の女性副大統領となったもの、やる気が空回りしてしまい悪戦苦闘する姿をアメリカ合衆国の政治風刺を交えたコメディドラマです。
政治家としてナンバー2の権力をもつ副大統領ですが、女性票獲得目的としたお飾り的な扱いを大統領筋から受けてしまいます。
実際に、「副」ってつく役割って女性に限らず微妙ですよね。
あくまでも「主」がいるわけでその人が最高決裁者だから。
ジュリア・ルイス=ドレイファスはそういったシチュエーションを上手に笑いに変えています。
お飾り副大統領と甘く見ている大物政治家との駆け引きでは、絶妙な作り笑いと軽快なセリフ回しで笑いを誘います。
秘書とのやり取りで「大統領から連絡は?」と聞くも、毎回「No!」の返事。
その返事を受けった時の、「気にしてないわよ」と言った表情にもニヤリとしてしまいます。
アメリカの政治風刺ドラマというのはとても人気のあるジャンル。
シチュエーション設定と会話、そしてテンポの良さが思わずプッと吹いてしまうような展開が絶妙。
それを演じるジュリア・ルイス=ドレイファスの話術と表情、そして間の取り方が本当に最高なんです。
ジュリア・ルイス=ドレイファス受賞歴
数々の人気番組に出演してきたジュリア・ルイス=ドレイファス。その人気同様、すごい数の受賞歴があります。
<『となりのサインフェルド』での受賞>
エミー賞 助演女優賞(コメディシリーズ部門)受賞
ゴールデングローブ賞 助演女優賞(シリーズ・ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞
全米映画俳優組合賞 女優賞(コメディシリーズ部門)受賞(1996,1997年)
全米映画俳優組合賞 アンサンブル賞(コメディシリーズ部門)受賞(1996,1997年)
『Veep/ヴィープ』では主演のほかに制作も行っており、2015年からは制作総指揮をとっていて、プロデューサーとしても受賞しています。
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<『Veep/ヴィープ』での受賞>
エミー賞 作品賞(コメディ部シリーズ門)受賞(2015-2017年)
エミー賞 主演女優賞(コメディシリーズ部門)受賞(2012-2017年)
全米映画俳優組合賞 女優賞(コメディシリーズ部門)受賞(2016,2017年)
放送映画批評家協会賞 主演女優賞(コメディシリーズ部門)受賞(2013,2014年)
なんと言っても6年連続でエミー賞主演女優賞を獲得しているのは凄い!
また、2018年10月21日には、アメリカのコメディ界で最高の栄誉とされる「マーク・トウェイン賞」を受賞しています。名実ともにナンバー1コメディエンヌですね。
ジュリア・ルイス=ドレイファスのプロフィール 夫、乳がん、大富豪の父
ジュリア・ルイス=ドレイファスは1961年1月13日生まれ。
生まれたのはニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタンです。
生粋のニューヨーカーなんてかっこいい。
実は、お父様のジェラール・ルイ=ドレフュス氏(別名ウィリアム・ルイス=ドレイファス)はルイ=ドレフュス財閥の人で、『フォーブス』誌によると推定資産34億ドル(約3892億円)を持つフランス出身の大富豪。
ジュリア・ルイス=ドレイファスは、億万長者のご令嬢なんですねぇ!
従妹はフランスのサッカークラブ、オリンピック・マルセイユのオーナーの一人らしいです。
ちなみにこのクラブは、日本代表の長友選手が所属していた強豪クラブです。
ご両親は彼女が幼少期の時に離婚してしまって、ニューヨークだけでなく『Veep/ヴィープ』の舞台であるワシントンDCでも暮らしていたそうです。
ノースウェスタン大学(イリノイ州エバンストン)に通っていた時、その後旦那様となるブラット・ホールと、彼が始めたコメディー集団で出会いました。
二人は1987年6月25日に結婚し、今はロサンゼルスに住んでいて、二人のお子さんがいます。
コメディ女優としても名声を獲得し、幸せな家庭を築いているジュリアですが2017年の9月28日のツイッターで自身の乳ガンについてツイートしています。
「8人に1人の女性が乳がんにかかります。わたしはその1人です。ありがたいことに私には支え、気遣ってくれる家族、友達がいます。組合を通して保険のサポートも受けられます。残念なことに、すべての女性がわたしのような幸運に恵まれているわけではありません。だからがんと闘い、ユニバーサルヘルスケアを実現させましょう」
このメッセージに同じ乳がんを経験した女優のクリスティーナ・アップルゲイトをはじめ、アナ・ケンドリック、デブラ・メッシングなどの女優仲間や、多くの人たちが賛同のメッセージを送っています。
自らの乳がんという大病に立ち向かうだけでなく、がんと戦う人たちを応援しようという姿勢は本当に素晴らしいですね。
大富豪のご令嬢と言うと”わがままな嫌な女”、”バカ娘”のイメージがあります。
コメディエンヌとして最高の評価を掴み、社会貢献も熱心に行うジュリア・ルイス=ドレイファス。
どうしたら、そんなに素敵な女性になれるんでしょうね。
これからも、私たちをいっそう笑わせてくれることを期待して、応援していきたいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた!
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