今回は、オスカー女優でありトニー賞も受賞している、マーシャ・ゲイ・ハーデンを見てみましょう。名脇役として有名な彼女ですが、主役を演じる『コード・ブラック 生と死の間で』が今までの医療ドラマとは一線を画した迫力で評判です。マーシャ・ゲイ・ハーデンの魅力をまとめてみました。
マーシャゲイハーデンのプロフィール
マーシャ・ゲイ・ハーデンは1959年8月14日、カリフォルニア州ラホーヤで、軍人の父サド・ハロルドと専業主婦の母のビバリーの間に生まれました。5人兄弟(姉妹)で3番目でした。
軍隊に勤めていた父の関係で家族は転居が多かったようです。マーシャ・ゲイ・ハーデンが幼いころから演劇に興味があったようです。
アメリカに戻り、1983年にテキサス大学に進みました。その後、ニューヨーク大学でMFAを取得しています。
MFA(Master of Fine Arts)は美術学修士で、絵画やデザインという”美術”の分野だけでなく、ファッションデザイナー、演劇俳優、小説家、振付師、バレエダンサー、彫刻家、芸術評論家、さらには映画製作やデジタルデザインなどいろいろなプログラムがあるようです。
スティーブ・ジョブズ、YouTubeのチャド・ハーリーなどデザインを学んだ人が起業してビジネスで成功を収めたことから、最近は、”新しいMBA”として注目されているようです。
中でも、ニューヨーク大学・大学院は名門なんだそうです。前回のダニエル・デイ・キムも同じニューヨーク大学のMFAをとっていましたね。
マーシャゲイハーデンは受賞レース常連の演技派女優。映画『ミスト』では迫真の演技で話題に。
マーシャ・ゲイ・ハーデンの出演作品を見てみましょう。1986年にあまり知られていない映画『The Imagemaker』に出演。その後、1990年に『ミラーズ・クロッシング』で本格的に映画デビューしました。
1993年にピューリッツァー賞戯曲部門を受賞した『エンジェルス・イン・アメリカ』でブロードウェイにデビュー。
1998年ブラット・ピット主演の『ジョー・ブラックをよろしく』、2000年クリント・イーストウッド監督・主演の『スペース カウボーイ』にも出演しています。
この二つの映画は好きでしたね。決してハッピーエンドではないのですが、観終わって、なんとなく心温まるような気持ちにしてくれる映画でした。
マーシャ・ゲイ・ハーデンは、”主役を食う”でもなく、メインキャストを際立たせるコントラストの役割を担っているように感じますね。
そこが一番の魅力なのかもしれま。だから評価が高い女優なんでしょうね。受賞レースも何回も登場しています。
<受賞・ノミネート>
2000年『ポロック 2人だけのアトリエ』 アカデミー助演女優賞受賞。
2003年『ミスティック・リバー』アカデミー助演女優賞ノミネート。
2007年『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』エミー賞ゲスト女優賞(ドラマシリーズ部門)ノミネート。
2009年『God of Carnage』でトニー賞 演劇主演女優賞受賞。
2009年 テレビ映画『The Courageous Heart of Irena Sendler』エミー賞助演女優賞(ミニシリーズ・テレビ映画部門)ノミネート。
その他のマーシャ・ゲイ・ハーデン出演作で評判なのが映画『ミスト』。スティーブン・キングの『霧』を原作としたSFホラー映画です。深い霧に包まれた街で巻き起こる怪奇現象と、スーパーマーケットに逃げ込んだ住民が徐々に秩序を失う姿を描がいているもの。
ホラーが苦手なので観てませんが、マーシャ・ゲイ・ハーデンは人々を扇動して、神への救済を請うように仕向けるおばさんの演技が話題を呼びました。
出番がさほど多くないのらしいのですが、マーシャ・ゲイ・ハーデンを語る時にこの作品は外せないほどインパクトある怪演だったそうです。
マーシャゲイハーデンの『コード・ブラック 生と死の間で』は迫力ある医療ドラマ
演技派女優マーシャ・ゲイ・ハーデンが主演する『コード・ブラック 生と死の間で』は、かなり面白いドラマです。
コード・ブラック”という、患者数がERの許容量を超える緊急事態が、年間300回も発生するエンジェルス記念病院のERが舞台です。
ERの医師や看護師たちが、日々運び込まれる救急患者と向き合う姿を描いたドラマなんですが、他のERものと比較して迫力がダンゼン違います。
それもそのはずで、もともとはERのドキュメン タリー映画を製作したスタッフがそのまま制作に携わっているそうです。
そんな舞台にあってマーシャ・ゲイ・ハーデンの存在感がハンパないんです。彼女はERの主任指導医リアン役で四六時中、画面に登場しているわけでもないんですが、表情がとにかくいい!
ERではいつもは無表情なんです。口を真一文字に結んで、鋭い眼光。仕事人って感じ。その合間合間で、研修医を励ましたり、指導医をねぎらったりするときの表情が微妙に変わるのですが、そこに味がある。
口元だけが少し緩んだり、差し向ける眼差しがものすごく優しかったり。彼女の役柄自体が過去に大きな悲しみを抱えている設定なので、マーシャ・ゲイ・ハーデンがそう言った役作りをしているのでしょうか。
微妙な演技なんですが、ドラマを通して存在感を放っているのはさすがマーシャ・ゲイ・ハーデン。
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その脇を固める配役も、また味がある役者が揃っています。
経験豊富な看護師長「ママ」ことジェシー・サランダー役にルイス・ガスマン。この人がいると絞めるとろは絞めて、コミカルに場を和ませることも出来るので、いいアジャスト役となっていますね。さすがです。
指導医ニール・ハドスンにラザ・ジャフリー。彼も『ホームランド』やミュージカル「ボンベイ・ドリームズ」の主役で大ブレイクした実力派。キャサリン・マクフィー主演の『SMASH』にも出ていましたね。
ER部長役のケヴィン・ダン、ロリー・ガスリー医師役のウィリアム・アレン・ヤング、コール・ガスリー医師役のクレス・ウィリアムズなど、「どっかで見たことある」俳優が、いい感じで脇を締めてます。
シーズン2からは、ロブ・ロウが元軍医であるウィリス役で加わり、ますます”脇が締まり”ますね。
迫力あるER救命医の活躍を、マーシャ・ゲイ・ハーデンの味のある演技で楽しめる『コード・ブラック 生と死の間で』の無料放送は今ないようですが、レンタルやはHuluやU-netなどの有料放送でご覧になれます。
是非おススメです。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!
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