『LOST』のジン・クォン役や『HAWAII FIVE-0』のチン・ホー・ケリー役で知られる韓国系俳優のダニエル・デイ・キムについて、まとめてみました。
ダニエル・デイ・キムのプロフィール。妻はどんな人?インスタで子供たちと笑顔のショットがいいね。
ダニエル・デイ・キムは1968年8月4日、釜山で生まれました。2歳の時に家族でアメリカに移住。お父さんは麻酔科のお医者さんです。
ペンシルベニア州のイーストンという街で育ち、高校はペンシルベニア州ベツレヘムにあるフリーダム高校へ。この高校はドウェイン・ジョンソンと同じだそうです。ダニエル・ディ・キムの方が4歳年上だから、かぶってはいなさそう。
その後、HaverfordCollege と Bryn MawrCollegeで演劇と政治学を学び卒業。その後ニューヨーク大学の大学院で演技プログラムを修得しています。演劇界では名門中の名門なので、若いころから頑張ってましたね。
現在、52歳。奥さんはミア・ヘヨン・リーさん。 1993年6月12日に結婚しまたした。ザンダーとジャクソンと言う2人の男の子がいます。
ダニエル・デイ・キムの初期の出演作。『24』にも出ています。
A First Class Friday on #H50 pic.twitter.com/wpDUAgdH
— Daniel Dae Kim (@danieldaekim) October 22, 2011
ダニエル・デイ・キムの初期の出演作を見ると、名だたるテレビドラマに出演しています。『ロー&オーダー』、『ビバリーヒルズ青春白書』、『NYPDブルー』、『となりのサインフェルド』、『アリー、my love』、『ザ・プラクティス』、『スタートレック』、『チャームド』、『CSI:化学捜査班』などなど。
みんなチョイ役で、アジア系の配役です。韓国人のみならず、日本人、中国人などのアジア系の配役。アジアはみんな一括りなんですね。
サッカーの香川選手がマンチェスターユナイテッドに移籍した時、チームメイトとの食事会で「なんか芸をやれ!」とリクエストされて、やったのがPSYの「江南(カンナム)スタイル」をダンス付きで歌って大うけ。
日本にいると、なんで韓国の歌?って思いますよね。でも欧米から見ると、ほぼ一緒のようです。その後も、「江南スタイル」でツカミをとる日本人選手も多いようです。
アジア系の配役をコツコツこなしてきたダニエル・ディ・キムですが、超ヒットドラマ『24』や『エンジェル』では、複数のエピソードに出演して、しっかりと爪痕を残していきます。
『エンジェル』はずっと見てたんだけど、気づかなかったなぁ。
ダニエル・デイ・キムを役者としてちゃんと知ったのは、『LOST』ですよね。英語を話せない韓国人のジン・クォンの役。
彼にとっても初めての韓国人役だったらしいです。その意気込みからなのか、いかにも韓国人ぽい演技で印象深かったですね。
しかし英語を話せないで、アメリカのドラマで存在感を出すって、すごい演技力です。
最初は、キム・ユンジン演じる奥さんのサンの方が役柄的に英語が話せて、他のメンバーともコミュニケーションをとるし、ドラマ的にも人気もありました。日本でもカネボウの化粧品のCMに出たりしてましたね。
この『LOST』で評価を高めて、“アジア系で使える俳優”からダニエル・デイ・キムとして認められ、クレジットもちゃんと出るようにもなり、ギャラもグーンと上がったようです。
ダニエル・デイ・キム 『Hawaii5-0』降板理由。一方のCBSの見解は?
Celebrating H50's season 5 renewal, just in time to prevent Al from auctioning for the next Rambo movie. pic.twitter.com/bPqYhIqob8
— Daniel Dae Kim (@danieldaekim) March 13, 2014
ダニエル・デイ・キムといえはやっぱり『Hawaii Five-O』チンホケリー役。シーズン1より7シーズンにわたってレギュラー出演してきたのに、なぜ降板してしまったのでしょう?
ダニエル・デイ・キム、CBS双方のコメントを比較してみましょう。
ダニエル・デイ・キムのfacebookでファン宛の長文のメッセージを投稿しました。
一部を紹介すると、
「番組に残れるように努力はしたもののCBSと私の間で新契約に同意が成り立たちませんでした。残念ですが番組を去る決断をしました」
「皆さんと一緒に Hawaii Five-0を続けられなくて残念です」
とファンあてのメッセージを綴っています。さらにこのような文面が。
「人種平等への道は険しい。ですがみなさんこれからの僕を見守っていてください」
ここがポイントなんでしょうね。人種によって待遇が違う点を何とかしたいという思いがダニエル・デイ・キムにはあったのだと思います。
その点を多くのメディアがこの降板騒動に、人種問題が関係していると報道しています。
どのくらいの待遇の差だったのか確認してみます。
アレックス・オローリンとスコット・カーンは次シーズン8の各エピソードのギャラは共に20万ドル。
ダニエル・デイ・キムが交渉の末にオファーされた額は、その差5千ドル(約50万円)とわずかな差だったそうです。
しかし、アレックスとスコットには、オプションでボーナスをもらえる契約もあって、最終的に受け取るギャラは大幅に違う内容だったとのこと。
ダニエル・デイ・キムは、まったくの同等でなければならないと、決めていたのでしょう。
一方で、CBS側もそのコメントを受け、ギャラを大幅にアップし、必死に引き留めを行ったと釈明の発表しました。
「ダニエルとグレイスは、7シーズンに渡る『HAWAII FIVE-0』にとって重要で価値あるメンバーでした。我々は2人を失いたくありませんでしたし、大幅な昇給をオファーすることで2人に留まってもらおうと努力しました。」
ギャラは大幅に上げたし、ギャラの差やオプション契約の違いも、主演と助演の差であるとの見解でした。
とは言え、ダニエル・デイ・キムは同胞のグレイス・パークとともに、その差が完全に埋めることが人種格差をなくすことであるという信念のもと、降板を決定したようです。
人気絶頂の時だっただけに、ダニエル・デイ・キムもとても残念に思っていたのでしょう。最後にこのようなメッセージをファンに贈っていました。
「アジア系アメリカ人の俳優として実際こんなチャンスを掴むのはかなり困難なこと。ましてやケリーのようなリアルで人間味のあるキャラクターを演じられるなど稀。彼を演じられなくなるのは本当に寂しい事です」
そして、CBS側も降板する二人に温かいメッセージで送り出しています。
「合意に至ることはできませんでしたが、2人のスクリーン上で見せる類まれな才能とスクリーン以外で見せる番組のアンバサダーとしての役割に敬意を払いつつ、将来再び共に仕事できることを期待して、別々の道を歩むことになりました」
そして、今後また一緒に仕事が出来ることを願っているとのことばも添えてありました。
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『HAWAII FIVE-0/ハワイファイブオー』キャストの最新情報とプロフィール
ダニエル・デイ・キム 『グッドドクター』をプロデュース。『ニューアムステルダム』への出演も。
『Hawaii5-0』降板後、2013年に韓国で大ヒットを記録した『グッド・ドクター』を米ABCがハリウッド版にリメイクした『グッド・ドクター 名医の条件』のプロデューサーに転身します。
彼は、母国で高い注目を集めていた韓国版『グッド・ドクター』に注目し、このドラマをアメリカでリメイクする企画を進めた一人でした。
そして、ドラマが評価されシーズン2に入ると、自身も聖ボナベントゥラ病院に新たに着任したジャクソン・ハン医師役として、4話にわたりゲスト出演しました。
この出演にあたって、彼はこのようなコメントをしていました。
「この作品のファンの一人として、才能豊かで優しくて、仕事熱心なキャストたちと共演できることをとても嬉しく思っています。製作総指揮のデヴィッド・ショア(『Dr.HOUSE ―ドクター・ハウス―』)と私は、私が出演する頃合いをずっと考えてきました。そしてやっと、ダイナミックで驚くようなキャラクターができたのです」
やっぱり、役者としてのダニエル・デイ・キム、いいですね。医者の姿もサマになっています。そしてなんと、医療ドラマつながりで『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ』に出演しました。
このドラマはNBCの作品なので、降板の際の「また一緒に仕事をできることを願っています」というメッセージがかなったということですね。
それ以外にも、ファンタジーアクション映画『ヘルボーイ(2019)』やコメディ映画『いつかはマイ・ベイビー』、SFスリラー映画『Stowaway(原題)』と出演が続いています。
人気、実力ともに備えたダニエル・デイ・キムは、降板後も引っ張りだこのようです。プロデューサーのみならず、俳優としても、これからの活躍に期待が高まりますね。
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『ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ 』気になるキャストのプロフィール。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!
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