ロバート・レッドフォードの若い頃から現在まで。映画『追憶』などの代表作と身長・妻・子供について。

ドラマ男優

全世界にファンを持つロバート・レッドフォード。
往年の映画ファンには映画『明日に向かって撃て!』『追憶』『華麗なるギャツビー』などで、アメリカ青年の理想形と言われました。
そんな「ミスターアメリカ」ロバート・レッドフォードの魅力についてまとめてみました。

ロバートレッドフォードの若い頃。生い立ちや身長、下積み時代

本名 :チャールズ・ロバート・レッドフォード・ジュニア
(Charles Robert Redford Jr.)
生年月日 :1936年8月18日(84歳)
出生地 :アメリカ合衆国 カリフォルニア州サンタモニカ
職業 :俳優、映画監督、プロデューサー
身長:175㎝


高校時代は野球選手として有望だったそうで、野球奨学金でコロラド大学に進みました。

ですが飲酒運転をしてしまって、その特待生の資格を失ってしまいます。

それを機会に画家をめざし、ヨーロッパを放浪することに。

実は、子供の頃から美術の才能があったそうです。

学校の先生が授業に集中させる代わりに、書いた絵をクラスに発表する機会を与えてくれたのだとか。

この頃から美術への思いは強く、高校時代は野球に打ち込む傍ら、画家を志していました。

結局、ヨーロッパで修業をしたものの挫折して帰国。

アメリカ演劇アカデミーで舞台美術を学ぶことにしました。

ですが途中から俳優に転向し、1959年にブロードウェイの舞台を踏むことになります。

その後、テレビドラマや舞台へ出演し、1962年に『戦争狩り』で初の映画出演。

しかし、これと言った役には付くことが出来ず、下積み生活をつづけながら、チャンスを待っていました。


ロバートレッドフォードの若い頃の代表作『明日に向かって撃て!』

そんなロバート・レッドフォードに大きなチャンスが訪れます。

『明日に向かって撃て!』への出演オファーです。

この映画は、実在の銀行強盗ブッチ・キャシディとサンダンス・キッドの逃亡する様を題材にした西部劇。

ロバート・レッドフォードはサンダンス・キッド役で、ブッチ・キャシディ役にポール・ニューマン、エッタ・プレイス役にはキャサリン・ロス。


キャスティングで面白い話があります。

主演を務めるポール・ニューマンの妻が、ロバート・レッドフォードを相手役にと、強く勧めたそうなのです。

無名のロバート・レッドフォードの起用には、映画会社が大反対。

ですが、妻に後押しされたポール・ニューマン、そしてポール・ニューマンを起用した監督のジョージ・ロイ・ヒルも、強く推したそうです。

ポール・ニューマンの奥さんがどういう立場の人かは分かりませんが、ロバート・レッドフォードを起用したのは大当たり。

単なるイケメンではないんですよね。

信念、知性、そして品がある。

女性ならずともアメリカ青年の一番いいところを集めたような俳優です。

見る人を虜にしてしまいう魅力がありました。

単なる西部劇でなく、後にニューアメリカンシネマの代表作と言われるこの映画。

ロバート・レッドフォードのような、ニューアメリカンヒーローが必要だったのでしょう。

彼自身も一番好きな映画だそうですよ。

ロバートレッドフォードの若い頃の代表作『追憶』

彼の代表作と言えば、『追憶』(1973年)もおすすめしたいですね。

実は私の大好きな映画です。

ロバート・レッドフォードが演じる「これぞアメリカの大学生!」と言うハベル・ガードナー役は、子供ながらに憧れました。


当時はアメリカンフットボールが流行っていたり、アメリカンカルチャーがどんどん入ってきた時代。

こういった映画を観て、アメリカへの憧れが強く表れた時代でした。

『追憶』でロバート・レッドフォードの印象的なシーンがあります。

雲一つない青空の下で、真っ白なヨットを走らせ、ビール片手に、彼が言う台詞がかっこよかった。

同船する親友のJJ(ブラッドフォード・ディルマン)との会話です。

JJ:「最高だった年は?」
(ハベルは一瞬考えて)
ハベル:「1944年、いや1945年・・・46年かな」

実はこの時、バーブラ・ストライサンド演じる妻ケイティとの離婚を迷っていた時。

何の迷いもなく、スター学生だった当時を思い出していたのでしょう。

▼こちらもご覧ください▼
バーブラ・ストライサンドの追憶記事こちら



ロバートレッドフォードの若い頃の代表作『大統領の陰謀』

1976年に公開された、アメリカ最大の政治スキャンダル「ウォーターゲート事件」を描いた映画です。

ニクソン大統領の不正に迫るワシントン・ポスト記者のボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインを描いたもの。

ロバート・レッドフォードは最初、プロデューサーとしてかかわっていたのです。

彼ら二人の書いた『大統領の陰謀 ニクソンを追いつめた300日』の映画化の権利を45万ドルで獲得。

さらにワーナーブラザースから資金提供を受けるも、ロバート・レッドフォード自身が主演をすることが条件でした。

そこから監督や脚本家を選び、そして配役を決めていったそうです。

ロバート・レッドフォード自身は記者の一人ボブ・ウッドワードを演じることにしました。

そして相棒の記者カール・バーンスタイン役をどうするか?

ロバート・レッドフォードは、ダスティン・ホフマンを指名。

自らNBLニューヨーク・ニックスの試合を見ているダスティン・ホフマンに声をかけ、出演を依頼したと言います。

いくら人気俳優のダスティン・ホフマンと言えども、世界的に超有名はロバート・レッドフォードから、そんなフランクな対応で声をかけられたら、断れないでしょうね。


映画の内容はスパイアクションと言うわけでもなく、記者の地道な取材をベースにしたものです。

主演や脇を固める助演の演技力が求められました。

主演のロバート・レッドフォードとダスティン・ホフマンは、実際にワシントン・ポストの編集会議に参加したりしながら役づくりをしたそうです。

また、編集主幹ベン・ブラッドリー役を演じたジェイソン・ロバーズの役づくりも見逃せないものでした。

彼は脚本を読むと「編集主幹の存在感が、映画全体に必要だ。」と判断。

自分の撮影スケジュールがない日も現場に来て、緊張感を撮影現場にもたらしたそうです。

このような役者魂を感じるキャストの努力や、それを形にするスタッフたちの熱意は、なんと言ってもロバート・レッドフォードのこの映画に対する情熱がもたらしたものだと言えるでしょう。

結果として『大統領の陰謀』は、作品賞を含む8部門でアカデミー賞にノミネート。

そしてジェイソン・ロバーツの助演男優賞、その他脚色賞、録音賞、美術賞の4部門で受賞を果たしました。


ロバートレッドフォードの妻や子供。現在の妻は?

2009年、ロバート・レッドフォードは72歳の時に、長年パートナーとして暮らしてい21歳年下のドイツ人アーティストのシビル・ザガースさんと結婚!

二人とも再婚です。

交際を始めたのは1996年ですから、気持ちだけでなく互いの仕事やプライベートのことなども踏まえて、やっとタイミングが合った、ということでしょうか。

ロバート・レッドフォードは1958年に最初の妻ローラさんと結婚。

22歳と19歳と言う幼いカップルでした。

その後1985年に離婚。

二人は4人の子どもをもうけています。

1959年に1人目のスコット君を授かりますが、生後2ヶ月で乳幼児突然死症候群で亡くなっています。

翌年長女のショーナさんが生まれ、1962年には次男のジェームズさんが誕生。

1970年に次女エイミーさんが生まれています。

2020年には息子で映画監督のジェームズ・レッドフォードさんが58歳でなくなってしまいました。

胆管がんだったようです。

ショーナさんは画家として、エイミーさんは女優兼映画プロデューサーとしても活躍をしています。


ロバートレッドフォードの現在。引退作品『さらば愛しきアウトロー』

ロバート・レッドフォードは80歳になったら俳優をやめようと思っていたそうなのです。

実際にジェーン・フォンダと共演の『夜が明けるまで』(2017年)に出演した時がその区切りでした。


ですが、彼は60数年の俳優人生をこの映画で終わることがちょっと寂しいと思いました。

内容が悲しい老人のドラマだったからです。

ロバート・レッドフォードは、しばらく思案していると『さらば愛しきアウトロー』のオファーが入って来たのです。

これこそが最終映画にふさわしいと感じました。

彼のコメントです。

「僕が生きて来たジェネレーションの生活感なりテンポやリズムが感じられて、これぞ、夕日に向かって消えて行くガンマンのイメージを見せる映画だと思ったんだ。」

一番好きな映画『明日に向かって撃て!』とシンクロするようにも感じますね。

「結局81歳になってしまったが21歳から俳優業を始めて60年余り、もう充分にやり尽くしたと言う気分なのだよ」と静かな声で、丁寧に応えてくれた。」

長きに渡り第一線で世界的な俳優で居続けて、後悔は1ミリもない!ということでしょうか。

映画監督として『普通の人々』でアカデミー賞監督賞も受賞しているロバート・レッドフォード。

また彼の主宰するサンダンス映画祭は、商業主義に走ることなく自分の主張を貫き通すインディペンデントな立場の監督や制作者にとって、最も権威あるものとなっています。

これからは監督としてプロデューサーとして、そして映画界の支援者として、映画の発展に尽くして欲しいですね。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

では、また!


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