イギリス出身の女優オリヴィア・コールマン。2019年アカデミー賞主演女優賞を獲得し、日本でも一躍有名になりました。
『ザ・クラウン』でも、エミー賞を受賞するなど、高い評価を得ている女優です
今、最も注目される女優の一人、オリヴィア・コールマンの出演作品や、エピソード、そしてプロフィールについてまとめてみました。
オリヴィア・コールマンの若い頃。高身長で高学歴。
オリヴィア・コールマンは1974年1月30日生まれ。
イギリスのノーリッチの出身です。
正式な名前は、サラ・キャロライン・オリヴィア・コールマンで”オリヴィア”はミドルネームです。ニックネームはコリー。
身長は高くって、170㎝もあるんですね。
下町のおばちゃん的な雰囲気があるので、小柄な人だと思ってました。
オリヴィア・コールマンが演劇に熱中したのは16歳の時。
学校の演劇に出演して、芝居の楽しさを感じたそうです。
しかし、高校生にとって女優の道を進む決断をすることはハードルが高かったみたいです。
そこまでの自信がなかったため、教師を目指してケンブリッジのホマートン・カレッジに入学します。
しかし、勉強についていけず退学。
その後、清掃員として働きながら演劇を続けました。
その時初めて「自分には役者以外になりたいものはない」と気づき、のちの夫となるエド・シンクレアと二人でブリストル・オールド・ヴィク演劇学校に入学しました。
卒業後、仕事のオファーはほとんどなく、臨時社員や清掃員として働いていたようですよ。
あのオリヴィア・コールマンが、掃除のお姉さんだったなんて!びっくりです。
そんな彼女に、ケンブリッジ大学の演劇クラブで知り合った、デヴィッド・ミッチェルとロバート・ウェッブから救いの手が。
二人が出演するコント・ショー『ピープ・ショー ボクたち妄想族』に、2003年から2015年まで出演しています。
救いの手を大きなチャンスにしてしまうあたり、オリヴィア・コールマン、持ってますね。
オリヴィア・コールマンの出演作。映画『ホット・ファズ』から『女王陛下のお気に入り』まで。
オリヴィア・コールマンはそのチャンスをきっかけにして仕事も増えていきました。
2007年『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!』、2010年の映画『思秋期』では虐待される妻ハンナを熱演。
同年の『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』に出演した、その演技力を主演のメリル・ストリープから認められ、次第に業界でも知られる存在になっていきました。
2015年には話題作『ロブスター』にも出演しています。
この映画のヨルゴス・ランティモス監督は、のちに『女王陛下のお気に入り』(2018年)で、主人公アン女王役にオリヴィア・コールマンを起用。
彼女その期待に応え、2019年のアカデミー賞主演女優賞を獲得しました。
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さらに、2019年には英国演劇界での功績が評価され、大英帝国勲章の第3位に当たるコマンダー章(CBE)を授けられています。
女優の道に踏み切れなかった女子高生が、映画デビューして15年足らずで叙勲するなんて、誰が想像したでしょうか!
オリヴィア・コールマンのドラマ出演作。『 レ・ミゼラブル』や 『フリーバッグ』、意外な『ハリーポッター』との関りとは?
オリヴィア・コールマンはコメディドラマ『ピープ・ショー ボクたち妄想族』の出演と並行して、『バーナビー警部』 『ドクター・フー』などのヒット作にゲスト出演。
そして、2013年~2017年の『ブロードチャーチ〜殺意の町〜』では、英国アカデミー賞主演女優賞を受賞。
2016年には『ナイト・マネジャー』に出演。
このドラマでもゴールデングローブ賞助演女優賞を受賞しています。
話しはそれますが、このドラマの出演者が凄いですね。
トム・ヒドルストンにヒュー・ローリー、それにエリザベス・デベッキも出演していたんです。
豪華な共演ですね。
2018年~2019年にかけて、ドラマ版『レ・ミゼラブル』に出演し、テナルディエ夫人役をつとめました。
ちょっと変わったところでは、コロナ禍に企画された『ハリーポッター・アットホーム』の関わりがあります。
この企画には、映画や舞台俳優たちが持ち回りで、ハリポッター賢者の石を朗読したのです。
オリヴィア・コールマンも、7章の朗読に登場。
第一章は、ダニエル・ラドクリフ、第三章にはエディ・レッドメインが登場しました。
オリヴィア・コールマンの結婚。夫との馴れ初め、子供は?
オリヴィア・コールマンの夫は作家のエド・シンクレアです。
馴れ初めは、彼女がケンブリッジ大学在学中に入っていた演劇サークルでした。
オリヴィア・コールマンが『Table Manners』という劇のリハーサルをしていたときに、将来の夫と出会いました。
「すごく奇妙に聞こえるけど、たしかに彼には一目惚れだったの」
そうコメントするオリヴィア・コールマン。
エド・シンクレアがリハーサル中に稽古場に入ってきたところを見た彼女が、一瞬で「彼だ!」って思ったと言います。
そのときが20歳同士で、それ以来、ずっと二人は一緒にいるのです。
結婚は2001年8月でした。
二人の関係は、夫と妻ということである前に「同士」と言う関係みたいですね。
演劇で結ばれた二人だけに、互いの情熱が結婚生活のエネルギーになっているのでしょう。
共通のことに一緒に打ち込めるって素晴らしいですね。
それも、なんの名誉も得ていない時期に出会って、有名になった今でも、その関係は変わらない。
ゴシップが多いショウビズの世界ですが、オリヴィア・コールマンとエド・シンクレアは永遠に結ばれている関係なのかもしれませんね。
そんな二人には3人の子供がいます。
2005年にフィンさん、2007にホールさんという息子が誕生。
さらに2015年に娘さんが生まれています。
娘さんの名前が明らかになっていなかったり、子供の私生活はわかっていません。
二人は、メディアに子供を登場させるのには慎重なようです。
オリヴィア・コールマン のアカデミー賞でのスピーチがすごかった!字幕全文紹介!!
2019年のアカデミー賞主演女優賞では、前評判を覆して、オリヴィア・コールマンがその栄冠に輝きました。
その時の受賞スピーチに称賛の声が集まりました。
コールマンのスピーチ全文
もう本当にストレスだらけで。爆笑。私がオスカーを取るなんて。
大勢の人に感謝しなきゃならなくて、もし誰か忘れたらあとで探し出して、盛大にキスするから。ヨルゴス、私の最優秀監督で私の作品賞。エミリー(訳注:エマ・ストーンの本名)とレイチェル、恋に落ちるならあなたたちが世界で最高。ぜんぜん大変じゃなかったの、分かるでしょう。
この素晴らしい女性たちと同じ部門に入れてもらえて……グレン・クローズ。あなたは私のアイドルで、こういう形になってほしくなかった。みなさん大好きです。
20年以上前に私を請け負ってくれたエージェントのリンディ・キング、本当にありがとう!
ママとパパ……分かってるよね。
子供たち、家で見てるはずで……見てなくても、まあいいけど、見てるといいな。こんなことはもうないから。
自分もテレビでスピーチするって練習している小さな女の子全員に、何がどうなるかわかりませんよ! 私は昔、清掃の仕事をしていて、本当にあの仕事が大好きで。
ああ、「早く終わってください」って……(スピーチを切り上げるよう指示され、舌をべーっと突き出して鳴らして反抗)
(夫の)エド、一番の親友で誰よりも支えてくれる人……ああ、泣きそうなのね。私は泣かないけど。
本当にどうもありがとうございます。(プレゼンターの)フランセスもサムも。
フォックス、キャストもスタッフも。ありがとう。がああああ。本当にありがとうございます。ああ、レディー・ガガ、大好き!
このオリヴィア・コールマンのスピーチすばらしいですね。
授賞式を見ていファンからも称賛の嵐。
「うわあ! すごい! しかもなんて素晴らしいスピーチだ!」
「今まで一番好きなスピーチのひとつだ。可愛くて誠実で謙虚で、とてつもなく面白かった」
「オリヴィア・コールマンはオスカー受賞スピーチでオスカーをとるべき」
「オリヴィア・コールマンのスピーチが作品賞をとるべき」
演技だけでなく、自身の言葉をしっかり伝えらえることも、名女優の証ですね。
オリヴィア・コールマン 『ザ・クラウン』でゴールデングローブ賞の主演女優賞にノミネート
Netflixの人気シリーズ『ザ・クラウン』のエリザベス女王役で、オリヴィア・コールマンがゴールデングローブ賞にノミネートされました。
その圧倒的な存在感には目を見張るものがありますね。彼女の役づくりについて調べてみると、びっくりするなエピソードがありました。
ある雑誌のインタビューでのコメントです。
「女王は国民の心のよりどころであるため、感情的になってはいけないし、そうならないようトレーニングを受けている。でも私は感情を抑えることができなかった。だからちょっとした工夫をしているの。少し恥ずかしいんだけど」
オリヴィア・コールマンのウィークポイントの感情が顔に出てしまうとこだそうです。そのための工夫とは、一体何なのでしょうか?
「悲しい話を聞いて涙が出そうになると、スタッフがイヤフォンを持ってきて、海上天気予報を流してくれるの」
演技中に海上天気予報を聞きながら演技って、そういうこと?
「『内陸に向けて順風が吹いています……』みたいに聞こえてくるから、それに耳を澄ますの。相手の役者のセリフを聞かないようにすると、涙がこぼれ落ちるのを防ぐことができるのよ」
なんと涙をこらえるための工夫が「海上天気予報を聴くこと」だとは、びっくりです!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!
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