クリスマスの頃になると再放送される『ホーム・アローン』。
大ヒットして続編が、次々と作られました。
話題作だけあって、制作にまつわるトリビアもたくさん!
1作目と2作目から、知っておきたい製作トリビアBEST10をご紹介します。
- ホームアローンの最も象徴的なシーンは、マコーレ・カルキンのアドリブだった
- ホーム・アローンの雪の中のラストシーンの撮影のあとがとんでもないことに!
- ホーム・アローンはアクション映画よりもスタントに影響を与えた!
- ケビンがマーヴの頭を撃ったBB弾は、アニメーションだった!
- ホームアローンのジョン・キャンディ登場シーンはすべてアドリブだった!
- ホームアローン2にドナルド・トランプが出演した理由とは?
- ホームアローン2で、ケビンが泊まったホテルの料金は?
- 実はフェイクだった「白黒のギャング映画」
- ホームアローン2で撮影中に頭を“大やけど”した名優とは?
- ホームアローン2にハリーポッターのマクゴナガル先生が出演していた?
ホームアローンの最も象徴的なシーンは、マコーレ・カルキンのアドリブだった
Remember the movie “Home Alone”? A famous quote of Kevin’s in the movie was, “This is my house, I have to defend it.” Defend your house this holiday season, lock your doors when you leave and when you sleep. Don’t let the burglars come in and wake you during the night. pic.twitter.com/XUaHUkDJye
— LAPD Wilshire (@LAPDWilshire) December 14, 2017
『ホーム・アローン』で最も印象的なシーンと言えば、マコーレー・カルキン演じるケビンが、アフターシェーブ・ローションを塗ったときのリアクション。
実は、マコーレー・カルキンのアドリブだったのです。
当初、このシーンの演技をコロンバス監督はこのように指示していました。
「顔を軽く叩いたら、手を動かして、叫んで」
しかし、マコーレー・カルキンは、その指示通りに演じなかったのです。
そのときの様子をコロンバス監督がコメントしてます。
「あれは最初のテイクだったと思うんだけど、彼はほほに手を置いたままにしたんだ」
結局、このテイクが採用され、『ホーム・アローン』の象徴的なシーンとなったのです。
ホーム・アローンの雪の中のラストシーンの撮影のあとがとんでもないことに!
『ホーム・アローン』のラストシーンは、クリスマスの日の朝にケビンが目覚めて、家族と再会するというもの。
雪の降るホワイトクリスマスという設定です。
撮影は2月のシカゴで行なわれ、自然の雪を生かしつつ、吹雪いているように見せるため、”ポテトフレーク”が使われました。
そのため、雪が解けると、大量の腐ったでんぷんが!
感動的なシーンの裏は、とんでもない状況となっていたのですね。
ちなみに、このラストシーンは撮影開始2日目に撮られたものです。
『ホーム・アローン』は意外にも予算が少なく、フェイクの雪を使えなかったのです。
そのため、撮影2日目に吹雪になると、当初の予定を投げうって、ラストシーンを撮影したと言うわけです。
さまざまなことを経て、素敵なラストシーンに仕上がってのですね。
ホーム・アローンはアクション映画よりもスタントに影響を与えた!
Caption this pic.twitter.com/m2nQjXSsbj
— Kevin McCallister (@Home_Alone_Kev) November 11, 2018
『ホーム・アローン』と言えば、マコーレー・カルキン演じるケビンと、二人の泥棒(ジョー・ペシ、ダニエル・スターン)の壮絶な戦いが、印象的ですね。
この戦いで、”落下”や”衝突”のシーンでは、それぞれのスタントマンが大活躍をしていました。
『ホーム・アローン』の”戦闘シーン”では、特殊効果を一切使っていないのです。
そのため、スタントマンがほとんどのシーンを行なっています。
泥棒ハリー(小さい方の泥棒)役ジョー・ペシが、凍った階段から落ちる場面があります。
このスタントマンを務めたトロイ・ブラウンは、こんなコメントをしていました。
「できるだけ遠く、高く飛んだ」
おかげで、あの迫力あるスタントシーンがとれたと言うわけです。
「今では、滞空時間の長い、背中で落ちる落下をやる時にそれが『ホーム・アローン』と呼ばれることもあるんです」
このように、撮影監督のジュリオ・マカット氏は話しています。
マコーレー・カルキンのスタントマンもいました。
マコーレーのスタント役をしていた人物は、なんと30歳!
10歳のケビンを演じるため、小柄なスタントマン、ラリー・ニコラスが起用されました。
ケビンがマーヴの頭を撃ったBB弾は、アニメーションだった!
#AwkwardEncounters pic.twitter.com/WlkJOuAK9r
— Kevin McCallister (@Home_Alone_Kev) November 11, 2013
『ホーム・アローン』が公開された1990年には、CG技術はまだ普及していない時代。
さらに、予算もカツカツの状態だったため、いろいろな工夫がされています。
ケビンがマーヴ(のっぽの泥棒)の頭をエアガンで撃つシーン。
このエアガンのBB弾は、実は手書きのアニメーションでした。
コロンバス監督は、こんなコメントしています。
「あれは1800万ドルの映画だったんだ。だから、ぼくたちの予算からしたら、ぼくはその出来に満足している」
ホームアローンのジョン・キャンディ登場シーンはすべてアドリブだった!
When your older relatives ask you what “drip” means this holiday season, just show them this picture. pic.twitter.com/Hq1GAr9EqG
— Kevin McCallister (@Home_Alone_Kev) December 12, 2019
『ホーム・アローン』は、レジェンド俳優として有名なジョン・キャンディが出演しています。
彼の出演にあたって、コロンバス監督が後にこのようなコメントをしています。
「あの葬儀場の話は朝の4時半に全てアドリブで撮影された。
彼はこの映画に1日しかいなかったけれど、素晴らしいアドリブを見せてくれた。
脚本には一切なかったんだ。」
さすが、ジョン・キャンディですね。
スタッフから状況説明されただけで、印象的なシーンを作り上げてしまうなんて。
コメディ出身の経験豊富な俳優だけに、アドリブはお手の物なのでしょう。
しかも、低予算の映画と言うこともあってた、出演料も超低額でした。
なんと、ピザ配達の端役よりも安かったと言われています。
ホームアローン2にドナルド・トランプが出演した理由とは?
まず、ご紹介したいのが、ケビンがホテルに泊まったシーンです。
そこはニューヨークでも指折りの高級ホテル「THE PLAZA HOTEL」です。
そのシーンで、ドナルド・トランプがカメオ出演しています。
🎬 SHOWTIME POTUS 🎬
Donald Trump 🇺🇸 made a cameo appearance in “Home Alone 2: Lost in New York” (1992)#POTUS 🍿🎥 pic.twitter.com/LzTRHcYFpL
— Presidential Wisdom (@PrezWisdom) December 16, 2022
元アメリカ大統領のドナルド・トランプ氏。
当時は、このホテルのオーナーだったのです。
なぜトランプ氏が出演したか、撮影の依頼をしたときのことを、コロンバス監督がコメントしていました。
「トランプはオーケーと言った。我々は使用料を払ったが、彼は『プラザを使う唯一の方法は、私を映画に出すことだ』と言ったんだ」
スタジオにホテルのセットを組むことが難しかったため、出演をOKしたのだとか。
後に、トランプ氏は大統領に就任。
さらに、議事堂襲撃事件を先導した容疑もあって、このシーンを削除すべきとの声も上がっていました。
実際に2019年には、カナダ放送協会は同作をクリスマスに放送する際に、トランプ氏の出演シーンを削除。
それに対して、トランプ氏はツイッター(Twitter)で怒りを露わにしていました。
ともあれ、クリスマスの名作映画ですから、楽しく観たいですね。
ホームアローン2で、ケビンが泊まったホテルの料金は?
ケビンはこの高級ホテル「THE PLAZA HOTEL」に宿泊します。
しかも、スイートルームです。
その料金はと言うと、一泊830ドル。
当時のレートで加算すると、105,000円くらいになります。
今泊まろうとすると、2倍から3倍になるのではないでしょうか。
それに加えてルームサービスを頼んでいますね。
その料金はお父さんのクレジットカードで支払いをしています。
映画でお父さんが請求書を見て、「ケビ~ン!」と叫ぶのも、納得です(笑)
実はフェイクだった「白黒のギャング映画」
『ホーム・アローン2』で、ケビンを疑って偵察に来るホテルマンをだますために流していた白黒の映画がありましたね。
それはギャング映画で、『Angels With Even Filthier Souls(もっと汚れた魂の天使)』と言うタイトル。
昔の映画を使用したのかと思いきや、1939年の映画『Angels With Dirty Faces(汚れた顔の天使)』をパロディにしたフェイク映画だそうです。
エンタメ情報サイト「Variety」によると、前作『ホーム・アローン』に登場した『Angels With Filthy Souls(汚れた魂の天使)』(※こちらもフェイク映画)の反響が大きかったことから、『ホーム・アローン2』で“続編”が作られたのだそうです。
「汚れた顔の天使」が、「”もっと”汚れた魂の天使」だなんて。
こんな細かいところにも、ユーモアが効いてますね。
ちなみに、ケビンを演じたマコーレー・カルキンも“本物”だと思っていたそうですよ。
▼マコーレー・カルキンの詳しいプロフィールはこちら▼
マコーレー・カルキンの現在は?『ホームアローン』出演は幸せだった?
ホームアローン2で撮影中に頭を“大やけど”した名優とは?
Joe Pesci recently told People that he did many of his own stunts while filming Home Alone 2 and got burned in one scene: “I did sustain serious burns to the top of my head during the scene where Harry’s hat is set on fire.” pic.twitter.com/p1lYbX6SmS
— IGN (@IGN) December 2, 2022
大やけどを負ったのは、泥棒のハリー役を務めたジョー・ペシです。
「ハリーの帽子が燃やされるシーンでは、頭頂部に大やけどを負ったんだ」
インタビューでこのようにコメントしていました。
その他にも、コブ、痣、全身の痛みなどなど、ケビンの悪戯でいろんな怪我を負ってしまったそうです。
ジョー・ペシと言えば、ハリウッドでも指折りの名バイプレーヤー。
1990年の『グッドフェローズ』でアカデミー助演男優賞を受賞しています。
最近では、2019年の『アイリッシュマン』 でもアカデミー賞など各賞にノミネート。
また、『リーサル・ウェポン』シリーズのレオ・ゲッツ役でも有名です。
最新作『リーサル・ウェポン5』も予定されいます。
マフィアの構成員などの役が多い、ジョー・ぺシですが、『ホーム・アローン』シリーズでは、ユーモラスな泥棒役を好演していますね。
ですが、役づくりはさすが名優と思わされるエピソードがあります。
マコーレーが撮影の合間に、ジョー・ぺシに話しかけました。
するとジョー・ペシはマコーレーに向かって、「失せろ!」と言い放ったそうです。
「私たちがどんな形であれ友好的であるように映画の中で映りたくなかった」
そう言う彼は、撮影の合間でも、マコーレーと意図的に距離を置いたのです。
さすが名優ですね。
ホームアローン2にハリーポッターのマクゴナガル先生が出演していた?
この映画では、女性のホテルマン役が出演していますね。
この女優さん、ハリーポッターのマクゴナガル先生だと思った人も多いのでは?
マクゴナガル先生(マギー・スミス)かと思って調べたら違った
ホテルの受付はダナ・アイヴィって人だった#ホームアローン2 pic.twitter.com/YXBideCjR6— カズパンク三世 (@kazpunk_tarokun) December 21, 2018
この女優は、マクゴナガル先生役のマギー・スミスではありません。
ダナ・アイヴィと言うアメリカの女優です。
現在、81歳。
出演作には、1991年の大ヒット映画『アダムス・ファミリー』と1993年の『アダムス・ファミリー2』。
モーティシアの友人マーガレット役を演じています。
最近では、2017年にドラマ『マダム・セクレタリー』へゲスト出演。
また。2018年には映画『オーシャンズ8』にも出演しています。
ブロードウェイの舞台にも出演をして、トニー賞に5回もノミネートされています。
名優ジョー・ぺシ同様、名女優だったのですね。
と言うことで、マコーレー・カルキン主演『ホーム・アローン』のトリビアをご紹介しました。
同映画は、ディスニー+、U-NEXTなどで配信をしています。
また、クリスマスの頃には、「金曜ロードショウ」でも、再放送さることが多いですね。
是非ご覧ください。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
では、また!